『タカラジャン』
宝塚を観たことがない読者が思わず
観たい！！と
思ってしまうほど、
宝塚ならではの世界観が
リアルに表現された作品です。
また、この作品は
これまで難しいと言われてきた
宝塚歌劇をテーマとした作品の中で
真正ファンに認められ絶賛され
しっかり味方につけている
希少なものだと言えるでしょう。
タカラジャンの中に散りばめられた
宝塚ファン共通の萌えとときめきを
紐解いていきたいと思います。
1.タカラジャンのあらすじ
この春から桜桃学院高校に入学した
主人公 楠春正には一つの目的があった。
子供のころから愛する宝塚歌劇を
限りなく再現する通称「プレ宝塚」と
呼ばれる演劇部が、この学校にはあるのだ
楠の目的はただ一つ
その演劇部に入部すること！
ドキドキしながら演劇部のドアを叩こうとすると
もう一人、同じ目標を掲げる男子と出会う
西園寺友清だ
楠は、西園寺のキラキラしたオーラに
引け目を感じながらも
一歩前を歩いている彼に
憧れの気持ちがじわじわ芽生える
二人が演劇部の扉を一緒に叩くと
超イケメン男役小笠原部長（女子）を
はじめとする
華やかな部員たちに迎えられる。
と思いきや
衝撃的な宣告を受けるのだ
しかし西園寺は怯まず
自分たちをテストしてほしいと
部長に直談判をする
「テストは厳しいものだぞ」と
言い渡されたが、入部できる可能性が
まだ残った二人は
課題を与えられ、コンビを組むが・・
意図せず娘役になってしまった楠と
トップスターを目指す西園寺
二人の行く末はどうなるのだろう・・・
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2.宝塚歌劇の世界観との共通点
宝塚歌劇には、そこにしかない独特の
世界観があります。
それについては、残念ながら
観たことがない人には
決して知ることのできないものですが
一度宝塚を好きになると
他では得られないこの世界観と
強烈なときめきを求めて
長期に渡りファンは通い続けます。
宝塚ファンの萌えどころは
男役さんの現実社会では
決して見ることができない
外見やしぐさのみならず
内面までも男らしさを兼ね備えた
格好よさ、包容力、etc
娘役さんの宝塚にしか存在しない可憐さと
「男役さんを立てる」という
暗黙の立ち位置としてのけなげさ、
そして、トップコンビ愛、
同期愛、宝塚愛に語られる
宝塚歌劇団にしかない
『愛』のエピソードの数々
女性だけの歌劇団ではあるけれど
そこには
セクシャルはないに等しく
「男役」は男性でも女性でもない
「男役」というセクシャルであり
「娘役」が女役と呼ばれない理由も
そこにあります。
ふじちか作品が
読者をキュンキュンさせるのは
登場人物のキャラクターが
宝塚歌劇で言うところの
男役であり娘役であり
キャラクターたちのセリフは
まさに宝塚の劇中に出てくるような
キラキラ感全開
それゆえに
宝塚ファンの感受性を狙い撃ちした
ときめきだらけの漫画になっている
ところに理由があるからだと言えます。
ふじちか先生 連載中の作品は
↓ こちら 2022.8.3現在
3.宝塚歌劇の世界観をそのまま表現した作品である
『タカラジャン』は、
境界線のないセクシャルと
登場人物同志の愛とときめき
宝塚を観劇した際に湧きおこる
高揚感
そんなものが随所に
散りばめられており
現実世界のしきたりやもめ事が
どうでもよくなるような
まさに宝塚歌劇のテーマである
「夢の世界」
に連れて行ってもらえる作品なのです。
原作者について
タカラジャンの原作者
ふじちか先生について
少し触れていきたいと思います
幼少期よりお父様のお姉さん（伯母様）に
連れられ宝塚歌劇を何度となく
観劇されるうちに
大の宝塚ファンとなり
元雪組トップスター音月桂様に
恋をして
三番手時代から退団まで
応援されたとのこと。
絵は物ごごろついた頃から
描いていたそうで
小さなころから数々の賞を獲得され
その才能は、誰もが知るところ
だったようです。
その後、美大に進学され
卒業して間もなく
漫画家としてデビューされたのですが
『タカラジャン』は
デビュー前の作品となります。
宝塚の男役さんに恋をした人ならではの
むしろ恋をした人にしかわからない
と言っても過言ではない
宝塚のときめきをそのまま表現した
ストーリー展開は、
ふじちか作品ならではの特徴だと
言えるのではないでしょうか。
Twitterプロフィールにも
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5.続きを読みたい人はどうしたらいい？
『タカラジャン』は残念ながら、
今のところは続編が出る予定はないようです。
ただ、読者からの希望の声が多い場合
続編につながる可能性があるようなので
コメントに「続編希望」と
書いてみましょう。
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