宝塚歌劇全般

うたコン 望海風斗様のpiece of my wishに、視聴者がなぜこれほど感動したのか?を歌手の視点で紐解く

うたコン  
 
「うたコン」望海風斗様の歌が忘れられず…

正確に言いますと
何か、ものすごいものを観た聴いたという気がして
そのことがずっと忘れられず
興奮して寝られませんでした。

優しくて優しくて温かい
何かの役ではない望海風斗様自身の
本当の魂に触れられた
そんな気持ちと

この日の「歌」については
とんでもなく別世界のものだったと
思えたのです。

男役であり、そして
マフィア的なお役を求められ
強い人物を演じる役者さんとして
高い評価をされていた、宝塚時代
その強さを表現される中に
垣間見える
弱さ、優しさが
本来の望海様のものであり

マフィアを演じても
冷酷なイメージを
植え付けることにはならず

繊細さ、優しさを隠しきれなかった

そんな望海様が大好きで
花組下級生時代から
追いかけてきた私です。
唄う前におっしゃっていた言葉
お世話になった人たちへの
感謝とエールを込めたという

「 piece of my wish」
歌詞の中から、望海様が伝えたかった気持ちを
抜粋してみました。

朝が来るまで泣き続けた夜も
歩きだせる力にきっと出来る

 
太陽は昇り心をつつむでしょう
やがて闇はかならず明けてゆくから

 
       ・
あきらめないで すべてが崩れそうになっても


 
希望のかけらを手のひらにあつめて
大きな喜びへと変えてゆこう

 
愛する人や友達が勇気づけてくれるよ

だけど最後の答えは一人で見つけるのね


 
雨に負けない気持ちを
炎もくぐりぬける そんな強さ 持ち続けたい

それでもいつか すべてが崩れそうになっても

信じていて あなたのことを

信じていて欲しい あなたのことを

退団された時に
退団後も

雪組を想う気持ちをたくさんお話しされていて

花組出身で、本当は花組も
望海様にとって、大切な
故郷のような組なのだと思いますが

雪組のトップスターとなられたあの日から
やはり想うは雪組なのだと。

そして、誰よりも
望海様がバトンを渡した彩風咲奈様に向けて

唄っておられたのだということが
ひしひしと伝わってまいりました。

最後の

信じていて あなたのことを
信じていて欲しい あなたのことを



という歌詞、歌い方、表情は
どうにも言葉では表わせないような
慈愛に満ちたものでした。

これほどの優しい表情は
観たことがなかったですし

きっとお稽古場やプライベートでは
望海様はこんな方なのだなぁと
初めて拝見したお顔、表情のように感じ

男役を全身にまとい
長い長い時間を過ごされた
その重さから解き放たれた表情にも
思えました。

どれほどの愛情を
この歌で表現されたのか…

歌が上手いとか、そんな次元のことでなく
もっともっと奥深い
上手さ、巧さのその先にある
何かもっと凄いもの

おそらく
プロの歌手でさえ
なかなか行き着くことができない
魂の芸術

多くの歌手がその世界を目指している
そんな世界の歌だと思いました。

うたコンを終えられたあと
更新された望海様のインスタには
達成感、満足感が書かれていて
ご本人も納得の歌であったことがわかります。

スポーツ選手も、音楽家も
日々の練習を積み重ねても
本番にその80%の力しか出せないことが
当たり前の世界

だからこそ、
自分は120%にならなくてはと
努力します。

逆に、本番にまるで神様の力添えが
働いたような記録や出来栄えとなることを
ごく一部の人が経験することがあります。

「ゾーンに入った」という表現を使い、
そのゾーンに入った時の感覚は
経験した人にしかわからない
全くリアルとは別世界の自分のように思えます。

まるで神様に動かされているような感覚。

歌手であっても
一生に何度と経験できないような、
いえ、一度も経験できない人の方が
多いのかもしれません。

この、うたコンの望海様は
ゾーンに入ったと言っても
過言ではないくらいに
神がかっていたと思えるのです。

本来の望海風斗様の実力と
お人柄
ゾーンに入って
そこに溢れる愛があれば

どれほどの感動を呼び起こすことが
できるでしょう。

もちろん、観ている私たちも
望海様への愛でいっぱい

たった1曲、ほんの数分の時間が
とてつもないエネルギー満ち溢れ交差する
時間となっていました。

その数分を一緒に経験できたことを
心から幸せに思います。

望海様のpiece of my wishを忘れません。
こちらも読んでくだされば嬉しいです。



 
 

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