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宝塚の男役とは?ウィキペディアに書かれていない本質を書いてみる

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「宝塚の男役とは?」などどいう恐れ多い、壮大なテーマを書こうとしています。

世界で唯一無二の存在である「宝塚歌劇団の男役」

宝塚以外にも〇〇歌劇団他、レビューやミュージカルなどで
男役(女性の男装)を観る機会はあるかもしれません。
では、それら舞台の男役との違いは何でしょう。

いつだったでしょうか
現在宝塚歌劇団の理事であられる轟悠様(専科)が
おっしゃいました。
「宝塚の男役は、女性が男性の服を着て
かっこいいポーズをするだけではダメなのだ」と。


轟様のそのお言葉の真意はどんなものが込められているのでしょうか。

「男役」と検索してみると、ウィキペディアでは
こんな風に書かれていますね。

技術(男役芸のことですね)

[いわゆる宝塚用語の1つに「男役10年」という言葉があるように、
1人の女優が男役として舞台に立っても、そこから男役の型が
完成するまでには長い時間が掛かる。
これは男役育成に何らかのテキストがあるわけではなく、
先輩を見習って各自が創意工夫しながらスタイルを確立し、
舞台上の実践の中で男役として必要な演技力や風格といったものを
醸成してゆく必要があるためである。]


タカラジェンヌは音楽学校で2年間、舞台に上がるための
勉強するというのは周知のことですね。

入学時の年齢は15~18歳
ほとんどの方は音楽学校を受験する時に、男役、娘役を決めて
試験に挑みますし、また、それよりももっと幼い頃に
「自分は男役になりたい」という夢を持つケースが大半です。

小学生、中学生の多感な思春期に、
男子に恋をすることもなく(それは私の妄想)
男性になろうとするのです。
そして、音楽学校に合格しタカラジェンヌになれたら退団の日まで
男性になりきるための毎日を送ることになります。

何より同じ舞台に立つ娘役さんも、
私たち観客と同じように
目をハートにして男役さんを見るのですから

日々の生活でもお稽古でも誰よりカッコよくなろう、男性になろうと
意識し訓練しなくてはならないのです。
そう、まるで自分を洗脳するようにです。


月組でゴールデントップコンビと言われた
瀬奈じゅん様、彩乃かなみ様。

瀬奈様が現役の頃、雑誌のインタビューでこんなことを
語られていたのをよく覚えています。

「私たちは女性でもなく男性でもない、男役という性である」と。
この言葉は、男役を極めたからこそのお言葉だと思いました。


宝塚の男役は、男性の服を着て男役芸を磨くだけでなく
心までも男性となり、時に娘役を愛おしいと思うくらいに
ならなければ、観客の目には男性として映らない…
誰より温かく何より厳しいのは観客の目です。

逆を言えば、心までも男性となってこそ
宝塚ではスターになれると言っても過言ではないということでしょう。



1980年~1985年まで雪組でトップスターであられた
伝説の麻実れい様。

麻実れい様の「目」が、相手役さんの遥くらら様を見る目が
まさしく女性を抱きたいと思っている男性の目だと
その目にドキドキしてしまうと
当時のファンの方たちが口々に言っておられました。

麻実様は私の初恋の人ですが、当時は子どもすぎて
その意味もわかりませんでしたが(笑)

今ならよくわかります。
麻実様は本物の男性でした。
私たちファンのために男性になってくださったのです。

退団後のインタビューで
女性としてどのように生きていけば良いのかわからないと
とても長い間そのことで苦しんだとお話しされていました。

私が長らく沼にハマった水夏希様も
同じく退団後に、
女性がどういうものかわからないと
切実におっしゃっていたことを鮮明に覚えています。

物心ついた時から男性になろうと、素敵な男性になろうと
毎日毎日そのことを追求し
本来女性が一番美しい若き良き時代を「男」として生きてくださる
「宝塚の男役さん」
全ては私たちファンのときめきや喜び、楽しみのため。

これが唯一無二の、世界でただ一つの「宝塚の男役」なのです。
その男役さんにしかときめくことができない私たちは←(私は)
コロナの中、宝塚が永遠のものでありますようにと願ってやみません。











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