宝塚歌劇100年余りの歴史の中で
たくさんのトップコンビが生まれてきました。
トップスターの相手娘役さんの決定は
ファンにとっては
人生の一大事と言っても過言ではないくらいの
重大ニュースであり、
お相手を気に入る気に入らないで
一波乱二波乱起きるのは世の常（ヅカの常）
ですよね。
男役さんが娘役さんに向ける「まなざし」見たさに通うファンたち
宝塚歌劇歴〇十年の私ですが
ファンとして紆余曲折して
悟りを開いたことがありまして
それは
「トップコンビの人事、カップリングについては
宝塚歌劇団の采配には間違いはない」
ということです。
いわゆる大人の事情みたいなものは
ほぼ無いと確信しております。（ほぼ
）熱狂的なファンの中には、冷静に考えられず
自分の愛する贔屓の妻になる方に対し
マイナス面ばかり探してしまう
お姑さん状態と化してしまう方も
中にはいらっしゃいますが
退団された後、
振り返って冷静に考えられるようになると
我が贔屓にはあの娘役さんがぴったりだったな、と
いうことが見えてくるものです。←持論の展開
宝塚ファンの大半の方は
トップコンビのラブラブが何よりの大好物ですから？
贔屓の幸せそうなお顔を観るだけで幸せですし
何より、相手娘役さんが
贔屓を立てて褒めちぎり
本気で恋をしてくだされば
可愛く愛おしく思えてきて
コンビとして応援したくなるものです。
また、トップスターにとって
ファンが増えるも減るも
相手娘役さんによる影響は大きく
トップ娘役とは
組を、はたまた歌劇団を揺るがしかねない
大変重要なポジションであることは
間違いありませんよね。
トップコンビのラブラブエピソード
宝塚のトップコンビ
ラブラブエピソードを
綴っていきたいと思いますので
どうぞお付き合いください。
【大地真央様、黒木瞳様コンビ】
大地真央様が月組でトップに就任された時に
まだ研１だった黒木瞳様を
お相手に指名されたのは
有名な話ですね。
今でも時々共演されていますが
黒木様は「あの頃は大地さんが私の全てでした。」
などどおっしゃり、
恋する乙女の眼差しで
今では美しき大女優となられた
大地様をご覧になります。
そして、黒木様と一緒にいる時は
男役の視線で黒木様を見て
エスコートされる大地様です。
【麻実れい様、遥くらら様】
ゴールデンコンビと呼ばれたお二人。
麻実様の私服も舞台小物、かつらまで
お相手の遥様に
アドバイスしてもらっていたそうで
先に退団された遥様のさよならショーでは
遥様は麻実様の頬にキスをされ
麻実様は幕が下りるまで、
頬に赤いキスマークつけたままだった
というエピソードがあり
今でも本当に仲の良いお二人だそうです。
【剣幸様、こだま愛様】
お二人の仲良しぶりも伝説ですが
宝塚時代は、舞台でもプライベートでも
こだま様は剣様に頼りっぱなしだったとか？
舞台で髪飾りが落ちそうになると
こだま様に目で訴えられ
まるで振付のように毎回
剣様は直してあげていたとか
今でも剣様はこだま様のお話をされる時に
「あいつはね」などどおっしゃり
まるで恋人の話をされるように
また、惚気話でもされるように
ニコニコと照れたりしながらお話しされます。
今でも頻繁に共演されていて
お二人のやりとりは
もはや先輩後輩、友人の域を超え
長年連れ添った本物の夫婦のようだと
思ってしまうほどです。
【壮一帆様、愛加あゆ様】
元雪組トップコンビ。
退団されてからも、理想の男性は
「壮さん」と
雑誌のインタビューにお答えになる愛加さま。
宝塚ファンとしてありがたくて
涙が出ました。
現役時代、遠くから壮様に呼ばれると
どこにいても何を投げ出しても
ダダーッと走っていき
お稽古着のスカートで
いろんな物をなぎ倒していく様子から
ゴジラというあだ名まで付いてしまったほど
壮様を愛する愛加様のお姿に
日本中が幸福になりました。
（少し盛りました、すみません^^）
元々壮様のファンだったと公言される愛加様の
トップ娘役としてのお働き（壮様への愛）は
壮様の人気をあっという間に倍増させました。
宝塚歌劇の世界観は宝塚ファンにしかわからない重要文化財である
トップコンビのお二人の世界は
お二人にしかわからない世界ではありますが
娘役さんにとっては
永遠にときめく最愛の恋人であると思えますし
男役さんにとってはいつまでも
相手役さんからは尊敬され素敵だと思ってもらえる
存在でありたいと努力されるのだろうと思います。
また、娘役さんに愛のあるトップさんの
お相手役さんは本当に幸せですし、
どんどん美しくなられ
なんとも表現できないような
眼差しをお相手に向け、
トップスターさんの男役芸を際立たせます。
ゴールデンと呼ばれるコンビになるかどうかのカギは
トップスターさんがいかに相手娘役さんを
大切にし愛するかに
かかっているように思います。
そしてこのトップコンビの世界観こそが
ファンが愛してやまない世界であり
宝塚歌劇を100年支える柱なのです。
次回に続く