雪組「フォルティッシッシモ」開幕してから
ずっと観たくて観たくてソワソワする毎日でした。
贔屓の退団作品というのは特別中の特別
応援した分だけ期待も不安も大きくなります。
特に男役さんは最後だからこそ、
もう二度と観ることができないからこそ
あの方のこんなものが観たいと
それぞれのファンが思うものです。
上田久美子先生なのですから
間違いはない!と安心しておりましたが
ここまで凄い内容の作品となっているとは…
上田先生はなぜ
こんなにもこんなにも
望海風斗様をおわかりなのでしょう。
「フォルティッシッシモ」という作品は、
トップになられてから
初めて望海様の魂が解放された舞台だと
思いました。
そして、望海様のすべてがここにあると思えました。
ファンとしてこれで自分自身にも決着をつけられる、
私の観たい望海様すべてが詰まっていました。
「苦悩を突き詰め喜びをうたう」
まるで望海様自身とベートーヴェンが
リンクしたようなセリフ
退団作品のお役がベートーヴェンと
知った時から
恋愛なし、ラブラブなし、ラブシーンなし、
私の大好物なしなしなし
とわかってはおりましたが
それは望海様が苦手な分野なので(勝手な想像)
望んではいないのです。←ウソ、だいきほラブラブも観たい
が、ここまで苦しい、つらいのオンパレードとは
思いませんでした。(笑)
ベートーヴェンの大好きなナポレオン(彩風様)
とお二人のシーン
「何のために生きる」
「苦しむためだ」
「なぜ生まれてきた」
「苦しむためだ」
ああ・・本当に魂が震えました。
私が好きになった望海様がここにいる。
なぜ生まれ、なんのために生きる…
生死の境目に生きるような望海風斗様を
愛してまいりました。
こんなお役をもう一度もう一度観たいと
思っていた私の想いが叶いました。
これこそが望海様退団作品にふさわしい
お役であり、作品だと!
上田先生に心から感謝いたします。
私自身、望海様をお送りするにあたり
何も思い残すことがありません。
ほぼ笑顔の無い真彩希帆様
違和感なく素晴らしかったですし
強烈なインパクトでした。
元々男役がやりたかった方ですし
日頃のお話しなど聞いておりましても
真彩様は間違いなく「男性脳」の方だと
思いますので
娘役として控えめでか弱い女性よりも
もしかしたら
今回のお役は演じやすかったのかもしれないと
感じましたし、強く堂々として
何と言ってもセクシーな女性でした。
上田先生は真彩様の本質まで
見抜いていらっしゃると思えました。
そもそも、望海様の心を演じるなんて
恋人以上の愛ではないですか。
さて、フォルティッシッシモ
苦しくしんどいだけの作品では、ありませんでした。
ここからはネタバレありますので
ご了承ください。
ベートーヴェンが自分自身(真彩様)を愛することが
できた時に、幸せになれるというエンディング
私の心が打ち震え、ただ感動で涙が溢れました。
自分を愛することができた喜びに
幸せ満ち溢れる望海様のお顔を
初めて拝見できたような
気がいたします。
「人生は幸せだった!!」
こんな言葉を最後に残してくださった
上田先生、望海様
心からありがとうございました。
望海風斗様、私たちに最大限の幸せをくださった方
いつまでもあなたがお幸せでありますように。
シルクロードについて書いてみました。
よろしければ読んでください。
惜別のシルクロード 生田大和先生、望海風斗様が築き上げてきた世界観がここに