花組

忘れられない はいからさん 柚香光様の少尉どの

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花組の「はいからさんが通る」一色に染まった
数か月を過ごしておりました。
いえ、まだまだ染まっております。

原作ファンの私は3年前に青年館で上演された時に
どうしても観たかったのですが、探しても探しても
チケットはどこにも無くてDVDも発売されず、
これほどの人気作品をDVD化しないのはなぜ⁇と
右往左往しておりました。

2020年、柚香光様と華優希様の
トップ就任お披露目公演として再演されることが
わかった時は飛び上がって喜びました。
3年前DVD化されなかったのは、
こういうことだったのですね。
わかっていたら、あれほど嘆き悲しむことはなかったのに...と
少し拗ねたい気分にもなりました(笑)

今度こそ、しっかりと観るのだ。
と半ば戦闘モードで臨んだチケット探し。
コロナの中、休演者が出たり一時的に中止されたり
ドキドキハラハラの公演となりましたが
ありがたいことに何度かのライブ中継も観ることができ、
一度だけではありますが、
劇場で生の柚香少尉様にお会いすることも
できました(泣)

購入したDVDは宝物として大切にいたします。
大変な状況の中、この作品を観ることができたことに感謝です。
組子のみなさま、劇団関係者の方々本当に
ご心労尽きない毎日だったことと思います。


柚香光様の少尉も華優希様の紅緒さんも、
原作超えの素晴らしさ。
生の舞台、生の少尉にガタガタと
震えてしまいました。
途中から本気で初めて本物の少尉に
お会いできた気分になってしまい
やっと会えたやっと会えたと涙が止まらず、
笑う場面で号泣している
少し変な人になっておりました。

これほどときめいて、終わってしまうのが寂しくて
ずっと引きずってしまう演目と、
原作のキャラクターをさらにリアルに美しく
また多少肉食系セクシーで愛情豊かに息を吹き込んだ
柚香光様の少尉に出会えて本当に幸せです。

原作ファンはそれを超えるリアルが
どれほど難しい世界かを
心配しますし恐れていて、
ガッカリしてしまうから観るのは止めた方が良いかな
などど頭をよぎったりもしますが、
そんなものを一瞬で吹き飛ばしてしまうほど、
そこには本物の少尉どのが実在していました。
長い間会いたくて逢いたくて仕方なかった愛する人に、
やっと逢えたというだけでなく
まるで、自分が本当に愛されたのではないかと
錯覚してしまうほどの
幸福感で胸がいっぱいになるような
少尉、柚香光様でした。

半分泣いているような「紅緒さん...」という
柚香様のせつない声が今も耳に残り
華優希様に向ける包容力満載でどこまでも優しい眼差しを
ほんの一瞬でよいので向けられてみたいと思ったのは
私だけではないはずです。

作品中の二人の素晴らしいシーンはたくさんあり、
どれもキュンキュンが止まりませんが
マイベストシーンは
ウェディングデュエットダンスです。

原作にはエンディングらしいシーンや
少尉と紅緒さんの結婚式も描かれておらず
少し拍子抜けするような終わり方となっており
なんとなく満足感のようなものを得られない形だったため、
このデュエダンをもって
私のはいからさんは完結いたしました。
ありがとうございます。

左薬指に結婚指輪を付け、
タキシードとウェディングドレスの
少尉と紅緒さん。
あれほど見つめ合い、
あれほど抱きしめ合うデュエダンは
私の記憶では他に観たことがありません。

お互いが片時も触れずにいられない、
目を離すことができないほどの愛情が
このダンスの中に表現されているのは振付以上のものであり、
少尉と紅緒さんの愛が柚香様と
華様のお互いへの想いとなり、
そこには確かに溢れる愛が存在していると
感じられるデュエダンでした。

ダンスの間に入る高いリフトは
どれほど体力を使うことでしょう。
それなのに、柚香様は最後の一回転が
終わっても華様を下ろそうとは
なさいません。
下ろす前に一度抱き寄せてお顔を近づけ微笑みかけるのです。

そして東京宝塚劇場千秋楽、
銀橋でのおでこコツン
この「コツン」で
意識が飛んだ方多いですよね。
悲鳴上げることすらできないくらいに、
私の頭の中は真っ白となり
その後のフワフワとした数日間の記憶がございません。

柚香様、本当にありがとうございました。
私が原作を読んでから長年の少尉への愛、
この瞬間に想いを遂げることができました。
最高の瞬間でした。

「はいからさんが通る」少尉という役は、
おそらく柚香光様の代表作となることでしょう。

退団を発表された華優希様、紅緒さんは華様のものです。
あなた以上の紅緒さんは存在しません。
素晴らしい紅緒さんをありがとうございました。
華様の行く末に幸せがたくさんありますように。

宝塚歌劇は、はいからさんのように
観劇後に幸せいっぱいで帰路に着けるような
作品を増やしてほしいです。
主人公(トップさん)が最後亡くなるとか、
できたらファンは観たくないのです。
トップコンビが恋人ではないとか、
時々あれ?という作品もありますが
宝塚の王道は、
トップコンビのラブラブとハッピーエンドですから。







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